青柳貴史さんの
職業は「製硯師(せいけんし)」
で、硯や筆を販売する宝研堂の4代目です!
製硯師は、
一言でいうと、「硯(すずり)の作成や修理・復元のスペシャリスト!」
なんでも、
製硯師っていう肩書でやっているのは日本で青柳貴史さんだけだそうです。
台東区の伝統工芸振興会に入会をするときに、
覚えやすい肩書をということで、
師匠である青柳貴史さんの父と相談して名付けてくれた肩書なのだそうですね。
番組情報では「こじらせ系イケメン職人」と紹介されている青柳貴史さんの、
結婚や出身大学、家業である宝研堂の場所などについてお伝えしたいと思います。
目次
青柳貴史さんの年齢や出身などのプロフィールは?
出典http://www.shodo.co.jp/blog/hidai2012/2012/08/post-33.html
生年月日: 1979年2月8日(38歳)
出身地: 東京都台東区浅草 (3歳から21歳までを日暮里で過ごす)趣味: 車、日曜大工、語学、音楽、プラモデル製作
好きな食べ物:鴨せいろ蕎麦
職業: 宝研堂内硯工房四代目製硯師 大東文化大学文学部書道学科非常勤講師
重い硯や大きな物を運ぶ際にとても便利なクルマで、
それは荷台の四隅が丸くなく四角いことで 、
青柳貴史さんの生い立ちと大学や家族は?
青柳貴史さんは、
東京浅草に代々続く「製硯師(せいけんし)」の家に生まれ、
祖父(保男さん)と父(彰男さん)の硯を削る姿を見て育ちました。
父(彰男さん)
http://www.athome-tobira.jp/story/054-aoyagi-takashi.html
小学生の時、宿題で祖父と父の仕事風景を絵に描くことがあり、
それまで仕事場は自分にとってごく自然な風景でしたが、
黙々と作業に取り組む祖父と父の姿を真剣に観察すると、
とても新鮮で、墨の匂いがとても心地よかったことが印象的だったようです。
高校に入るとおこずかい稼ぎに、
祖父の手伝いをするようになります。
孫の青柳貴史さんを可愛がっていた祖父は嬉しかったのでしょう、
積極的に硯製作のことを教えてくれたようで、
青柳貴史さんにとっても楽しい時間だったそうです。
この頃から、
「自分も製硯師になる」と思うようになっていきます。
しかし、
大学在学中の21歳の時、祖父が病に倒れてしまいます。
入院していた頃、亡くなる前日の夜中に祖父は、
夢うつつで、『そのノミ取ってくれ、彫り方教えてやる』
と青柳貴史さんに言ったそうです。
亡くなるぎりぎりまで硯が生き続けていたこと、
最後の最後まで硯作りを教えていた
職人魂に心打たれた青柳貴史さんは、
自分も早く優れた「製硯師」になりたいと決意し、
大学を中退して父である彰男さんに弟子入りを志願しました。
元々絵を描くのが得意で、手先が器用だった青柳貴史さんは、
硯作りを覚えるのも早かったそうです。
青柳貴史さんの現在の活動は?
青柳貴史さんは、「製硯師」として、オーダーメイドの硯の作成や、
修理や復元を主な仕事としていますが、
その他に、
日本人の「日本のものづくり」への懐かしさや面白さ、奥深さを広めるために、
子供たちを工場に招き入れたり、
デパートで硯の実演彫りなどもされています。
「日本のモノはいい」
そう思われる日本で、モノづくりに携われることに誇りをもって働いているのです。
一本芯が通っていてカッコイイです!
青柳貴史さんの個展があります。
初の硯展が開催されるようです。
2018年 2月20日(火) ~ 3月5日(日)
11時~19時(最終日は17時まで)
会場
蔵前MIRROR(ミラー)
シエロイリオ3F EAST ギャラリー
東京都台東区蔵前2-15-5
青柳貴史さんは結婚してる?
画像を見るだけでも、
イケメンぶりが伝わる青柳貴史さん^^
https://www.sogo-seibu.jp/shibuya/thinkcollege/20170308/archive.html
『 素敵な石との出会いに感謝し、
そして石が好きである 』
とある書道家にお話しされているほど、
石に魅了されていますが、
結婚されており、
美人な奥様とお子様もいらっしゃるようです。
奥様は、
職人・青柳貴史を静かに見守るタイプでしょうか??
青柳貴史さんの大学は?
青柳貴史さんは、東京の高校・大学に進学されています。
大学は中国での石の買付けに役立つと思い、中国語学科に進学しています。
卒業後は、別の仕事に就き、
30歳を区切りに硯作りの道に進もうと考えていましたが、
先の経歴にもあるように、大学は中退して、制硯師の道に進みます。
青柳貴史さんの硯の値段や評判は?
硯の貴公子と呼ばれている青柳貴史さんですが、
その硯の値段は、1000円単位のお求めやすい価格から、
1万円以上するものまで様々です。
永く愛用される硯となるよう、使いやすさ、機能や耐久性、
そして鑑賞したときの美しさにもこだわり、丁寧に研磨し仕上げているそうです。
「こんなに早くなめらかに墨が擦れる硯は初めてでした。」という感想も!
愛用するノミは、
「様々な石質に対応できる合金タンガロイに真鍮を巻いた」という
祖父の代より受け継ぐノミでした。
生み出す品々は鑑賞用としても高く評価されており、
東日本大震災で被災した硯の産地・宮城県石巻市雄勝町の工場に赴き、
玄昌石(げんしょうせき)を見つけ出し、
「玄昌石如意池硯板(げんしょうせきにょいちけんばん)※」を製作しています。
石の傷跡はあえて残し「如意池(にょいち)」という
縁起の良い彫刻を施し復興を願っているそうです。
このような形で復興を願うこともできるのですね。
職人の鑑ですね^^
宝研堂の場所や商品は?
住所:〒111−0042 台東区寿4-1-11
電話:03-3844-2976
営業時間:平日 9:00〜18:00、第1・3日曜日10:00〜17:00
創業は昭和14年。
筆・墨・硯・紙という文房四宝から雑貨、表装までを取り扱っている専門店です。
硯の他、
店内には筆だけでも300~400種類あり、
「書」へのこだわりの歴史が生み出した毛筆万年筆は、
美しい文字が書ける本毛を使った万年筆型の毛筆ペン。
手軽に使える本格的な毛筆ペンとして人気だそうです。
http://www.shop.post.japanpost.jp/shop/g/gCS7781656416/
まとめ
尊敬する祖父と父の卓越した技術を受け継ぐべく、
研鑽の日々を送っている青柳貴史さん。
「石の硯で墨を擦るときの感触、音、香り、その全てが日本の毛筆文化の基本。
なんとしても次の世代に継承しなくてはならない」
と語る情熱が素晴らしい職人さんでした^^